教える工夫と学ぶ姿勢
コロナコロナな今年度も残り1ヶ月という頃には
春らしい魚が増えてきました。
20年以上前の話になりますが
私が新卒で入った超絶ブラック上場企業では
格安で入ってくるこんな魚を
ひたすら捌いて包丁を覚えました。
特にこの時期はホッケの他にも
サルゴ(甘えび)や
真あじ
サヨリと、魚種に事欠くこと無く
新人はひたすら毎日魚に向き合うわけです。その実
作業時間は1日約14時間、年間休日は約14日
と、今の御時世だと
真っ黒なコンプライアンス違反です(爆)
そんな超絶ブラック上場企業も今ではそんな事無いらしく
時間になったら残業させまいと
新人だろうがとっとと帰らせるんだそうです。
てことは今の子達は規定の労働時間内で仕事を覚えなきゃいけないわけで
過酷な労働環境で半ば強制的に仕事を仕込まれた時代の人間からすると
職場が教え方を工夫するだけじゃなく
学ぶ意欲を持って仕事に取り組まないといつまで経っても仕事を覚えられない訳で
それはそれで大変な事だなー。と
季節のパスタに入れるために
茹で上がったホタルイカの
目とクチバシと中骨を
ピンセットでチマチマ取りながら思うのでした。